じゃみ(読み)ジャミ

デジタル大辞泉 「じゃみ」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐み

動詞じゃみる」の連用形から。途中でだめになること、また、くず物の意》ヘラブナ釣りで、目的外の餌をつつく小魚をいう。「じゃみがうるさい」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「じゃみ」の意味・読み・例文・類語

じゃ‐み

〘名〙
① (動詞「じゃみる」の連用形の名詞化) 物事が不成功に終わること。駄目になること。おじゃん。
雑俳・玉柳(1787)七月二〇日「花のじゃみ傘で乳母だましてる」
残り物。くず物。粗悪品。
※雑俳・続折句袋(1780)「じゃみといふて売牛ん房に往古有」
③ 小さいもの。また、若いものをいう。
※雑俳・柳多留‐三〇(1804)「いい年をして傾城のじゃみをこふ」
④ =じゃも
洒落本・遊僊窟烟之花(1802か)二「じゃみをかくさふと思って気はづかしくぬったぜ」
⑤ 魚「しろうお(素魚)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
⑥ ヘラブナ釣りで、餌に掛かるモロコ・タナゴ・ウグイなどの目的外の小魚をいう。

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