すいと(読み)スイト

デジタル大辞泉 「すいと」の意味・読み・例文・類語

すい‐と[副]

[副]音も立てずにすばやく体を動かすさま。さっと。すっと。「すいと身をかわす」「すいと横切る」
[類語]がばとがばっとむっくとむっくりむくりすっくしゃんとしゃっきりついとつとすっとさっとぱっとふとふっと不意にわかはた身軽い身軽軽軽かるがる軽快かろやか簡捷かんしょうはしこいすばしこい素早い手早い敏速敏活迅速敏捷びんしょう手ばしこい手早速やか速い足早早足小走り機敏一瀉いっしゃ千里急ピッチ矢の如しはかばかしい目にも留まらぬひらりひょいひょいひょいぴょんぴょんぴょんてきぱきしゃきしゃききびきびずんずんクイックスピーディーハイペースちゃちゃとちゃちゃっとさっさとっととつっとすたすた

すいと[名]

ウマオイムシ別名

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「すいと」の意味・読み・例文・類語

すい‐と

〘副〙
刀剣などを抜くさまを表わす語。すらりと。
浄瑠璃・清原右大将(1677)四「まもり刀をすいとぬき」
背丈などの高いさまを表わす語。すらりと。すらっと。
俳諧・続五元集(1752)宝永二年「すいとはへたる浜の俵物 覆ひとる四方格子の月のくま〈晉子〉」
※プラクリチ(1932)〈幸田露伴〉「若い女のすいとした姿の熱苦しげにもないのが」
③ 他の同類のものからとびぬけているさまを表わす語。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一六「鶴程に長い頸(くび)の中から、すいと出る二茎(ふたくき)に」
④ ものなどが瞬間的にすばやく動いたり変化したりするさまを表わす語。すっと。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一「風の、すいと吹てとをるは」
鳥影(1908)〈石川啄木〉八「清子が捉へる袂を、スイと引いて」

すいと

〘名〙 昆虫うまおいむし(馬追虫)」の異名。《季・秋》
※尋常小学読本(明治三六年)(1903)五「すいとはすいっちょすいっちょとなきます」

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