せかせか(読み)セカセカ

精選版 日本国語大辞典 「せかせか」の意味・読み・例文・類語

せか‐せか

〘副〙 (動詞「せく(急)」と同語源。「と」を伴って用いることもある。「ぜかぜか」とも)
① せせこましいさま、こせこせしているさまを表わす語。
史記抄(1477)四「せかせかとこわけにわけたを、うちあわせて、大なる一県として」
② あわただしく、動作などの落ち着かないさま、せきたてられるようで気持の落ち着かないさまを表わす語。〔名語記(1275)〕
浄瑠璃心中宵庚申(1722)下「口せかせかとせはしきは、大晦日の生れかや」
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉九「貴方(あなた)がせかせかして居る者だから、御挨拶する間もありはしません」

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デジタル大辞泉 「せかせか」の意味・読み・例文・類語

せか‐せか

[副](スル)
動作や言葉などがせわしくて落ち着きのないさま。「せかせか(と)動き回る」「気ばかりせかせかする」
せせこましいさま。こせこせ。
「―と置かうより一度にどうど置かう」〈虎明狂・蚊相撲
[類語]そわそわわさわさせかつく忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしいそそくさ性急拙速多端忙殺多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し東奔西走てんてこ舞いきりきり舞い取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがない席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしい右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいのうろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかふらふらよたよたもぞもぞふわふわおどおどびくびくきょときょとぐらぐら倉皇軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる

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