精選版 日本国語大辞典 「そこそこ」の意味・読み・例文・類語
そこ‐そこ
[1] 〘副〙 (「に」を伴って用いることもある)
① 時と場合に応じて適当に事を運ぶさま、また、心がせいて先を急ぐさま、急いで簡略にするさま、いいかげんにするさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)一一「番匠の家をつくるに、よい材木をそろえて、そこそこに似合う木を用ぞ」
② 十分ではないがある程度には達しているさまを表わす語。いちおう。ひととおり。
[2] 〘接尾〙 数を表わす語などに付いて、ほとんどそれぐらいの意を表わす語。…に足りるか足りないほど。…を余り出ないほど。
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「船に来てから二時間そこそこで機嫌よく帰って行くことになった」
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