そろ

精選版 日本国語大辞典 「そろ」の意味・読み・例文・類語

そろ

〘名〙
京都祇園で、目高(めだか)をいう。〔随筆羇旅漫録(1802)〕
② (「ぞろ」とも) カルタ賭博(とばく)で、役になる数札または絵札所定枚数だけそろうこと。
※浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)もんさく系図「おこしぞへにも女共、〈略〉四そろ、花ぞろ、きりばね、つんばね、二役三役、ゑがつく徳つく色がつく」

そろ

読本椿説弓張月(1807‐11)後「杪一丈にあまり、木理いと美しくて、鉄刀樹(たがやさん)めきたるありその名を問給へば、『そろと申す樹也』と答ふ

そろ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) ゆっくりと、しずかなさまを表わす語。
名語記(1275)二「手をそとひくといへる〈略〉そろを反せばそ也、そろとひけと也。そろそろとひく義なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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