だけに

精選版 日本国語大辞典 「だけに」の意味・読み・例文・類語

だけ‐に

(副助詞「だけ」に格助詞「に」の付いたもの)
① その度合にふさわしくの意を表わす。
談義本・教訓雑長持(1752)五「直段(ねだん)を聞ば、中は錆ても刀だけに、はっぱといふて、六拾四文にまけてくれぬ」
② そうであるからなおさらの意を表わす。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「けにも晴(はれ)にも一人の男だけに、あまやかして奉公にも出しませんから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「だけに」の意味・読み・例文・類語

だけ‐に

[連語]《副助詞「だけ」+格助詞「に」》
限定の意を強める。…に限って。「友だちだけに話す」
…であるから、なおのこと。「期待が大きかっただけに失望も大きかった」
…であるから、それにふさわしく。「りっぱな人物だけに多くの人から慕われている」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android