ちょっかい(読み)チョッカイ

デジタル大辞泉 「ちょっかい」の意味・読み・例文・類語

ちょっかい

2から転じて》横合いから、余計な手出し干渉をすること。また、女性にたわむれに言い寄ること。「友だちの彼女ちょっかいをかける」
猫が一方前足で物をかきよせるような所作をすること。
腕・手・手先などを卑しめていう語。
「由兵衛が―を、わが懐中へ突っ込むが最後」〈伎・初買曽我〉
[類語]口出しお節介手出し干渉介入容喙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちょっかい」の意味・読み・例文・類語

ちょっかい

〘名〙
① 腕、手、手先を卑しめていう語。
浄瑠璃信田小太郎(1702頃)一「己このちょっかいにて色々の悪戯をまつり」
② 曲がり縮んだ手。また、指が曲がって動かない手。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 猫が前の片足で物をかきよせるような動作をすること。
※俳諧・洛陽集(1680)「ちょっかいにたつ名ぞ惜(をし)き猫の夢〈友吉〉」
④ 横合いからよけいな手出しや干渉をすること。また、異性に戯れかかること。→ちょっかいを出す
※雑俳・湯だらひ(1706)「ちょっかいで精進ものをせしめおる」
⑤ ばちさばき。
※狂歌・若葉集(1783)上「能廻るちょっかいならば土佐ぶしをさあひき給へ猫の皮にて」

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