デジタル大辞泉
「ちょんちょん」の意味・読み・例文・類語
ちょん‐ちょん
[名]仮名の右肩につける濁点。
[副]
1 拍子木を続けて打つ音。「ちょんちょんと柝が入って幕が開く」
2 はねるような小さい動作を繰り返すさま。「棒の先でちょんちょんとつつく」「小鳥がちょんちょんと枝を渡っている」
[類語](2)くいくい
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちょん‐ちょん
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 拍子木を続けて短く打つ音を表わす語。
② 手をたたく音を表わす語。
※洒落本・広街一寸間遊(1778)「また手を、チョンチョン。『ハイ引』」
※
咄本・富来話有智(1774)曲切「
包丁(ほうてう)を取ってたうふをきる。其はやきこと、中々
祇園などの及ぶことではなし。チョンチョンと切て仕廻へは」
④ 刀などで互いに斬り合うさまを表わす語。
※
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉六四「二人で大勢を相手にチョンチョン切結んでをりましたが」
⑤ 軽いもの小さいものが、軽く
リズミカルに動くさまを表わす語。
※俳諧・七番日記‐文化一一年(1814)七月「下手虫ちょんちょん機をおりにけり」
⑥ 雀の鳴き声のように、小うるさくしゃべるさまを表わす語。
※評判記・けしずみ(1677)「ちょんちょんのちょんとさへづるおとこ」
[2] 〘名〙
① 仮名につける濁点のことをいう。
② 歌舞伎で、拍子木を打ちながら、幕を引くこと。
幕切れに打つ拍子木。また、幕切れをいう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報