てからに

精選版 日本国語大辞典 「てからに」の意味・読み・例文・類語

てから に

近世以後に見られ、全体として接続助詞のように用いる。動詞の連用形を受け、「…て」「…たりして」の意を表わす。
※雑俳・住吉おどり(1696)「見てからに人なみにつく奉加帳
大道無門(1926)〈里見弴隣人自動車番号を見といてからに、わざわざ警視庁に問ひ合せたもんさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「てからに」の意味・読み・例文・類語

てから‐に

[連語]《「に」は接続助詞。近世以降の語》倒置法または言いさした形で文末に用いられ、不満・不快の意を込める。…たりして。
「年寄りの癖に出しゃばっ―」〈滑・浮世風呂・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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