とこう

精選版 日本国語大辞典 「とこう」の意味・読み・例文・類語

と‐こう ‥かう

〘副〙 (副詞「とかく(兎角)」の変化した語)
① =とかく(兎角)(一)①
大和(947‐957頃)一四八「さてとかう女さすらへて、ある人のやむごとなき所に宮たてたり」
太平記(14C後)二一「一足もと急ぎけれ共、女性少(をさなき)人を具足したれば、兎角(トカウ)しつらいに滞て」
② =とかく(兎角)(一)②
※玉塵抄(1563)三三「此者をこすいでどこにうかうと思わしむぞ、とかうはゆるさいではと云たぞ」
※虎寛本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初)「最前の鱸の庖丁の御手元、只今の御茶の湯の御手前、とかうすぐれて見事さうに御ざる」

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普及版 字通 「とこう」の読み・字形・画数・意味

耗】とこう

損耗する。

字通」の項目を見る

】とこう

ちまた。

字通「」の項目を見る

【塗】とこう

ちまた。

字通「塗」の項目を見る

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