とろい(読み)トロイ

精選版 日本国語大辞典 「とろい」の意味・読み・例文・類語

とろ・い

〘形口〙 とろ・し 〘形ク〙
動作反応がのろい。にぶい。間が抜けている。
名語記(1275)三「心のとろしといへる、とろ如何」
評判記色道大鏡(1678)一「とろき人 戯(うつけ)たる者のいひかへなり。うつけ・たはけといひたるより、詞少しゃれたり」
② 火などの勢いや力が弱い。
※俳諧・北国曲(1722)四「鳳巾の緒の長くもがなと紡績よりて〈蒲石〉 とろひ行灯に塩を振かけ〈千歌〉」
とろ‐が・る
〘他ラ四〙
とろ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「とろい」の意味・読み・例文・類語

とろ・い

[形][文]とろ・し[ク]
動作や頭の働きがにぶい。のろい。「―・い奴」
火などの勢いが弱い。
「火を―・くして置いて」〈里見弴・今年竹〉
[類語]遅いのろいのろくさいまだるいまだるっこい緩慢緩徐遅緩スロースローモー遅遅ちちのろのろそろそろゆっくりぐずぐずもたもたのっそりだらだらのろま鈍重ちんたらまぬるいまのろい鈍いぼやぼやのさのさのそのそとぼとぼのこのこのそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android