とろい(読み)トロイ

デジタル大辞泉 「とろい」の意味・読み・例文・類語

とろ・い

[形][文]とろ・し[ク]
動作や頭の働きがにぶい。のろい。「―・い奴」
火などの勢いが弱い。
「火を―・くして置いて」〈里見弴・今年竹〉
[類語]遅いのろいのろくさいまだるいまだるっこい緩慢緩徐遅緩スロースローモー遅遅ちちのろのろそろそろゆっくりぐずぐずもたもたのっそりだらだらのろま鈍重ちんたらまぬるいまのろい鈍いぼやぼやのさのさのそのそとぼとぼのこのこのそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とろい」の意味・読み・例文・類語

とろ・い

〘形口〙 とろ・し 〘形ク〙
① 動作や反応がのろい。にぶい。間が抜けている。
名語記(1275)三「心のとろしといへる、とろ如何」
評判記色道大鏡(1678)一「とろき人 戯(うつけ)たる者のいひかへなり。うつけ・たはけといひたるより、詞少しゃれたり」
② 火などの勢いや力が弱い。
※俳諧・北国曲(1722)四「鳳巾の緒の長くもがなと紡績よりて〈蒲石〉 とろひ行灯に塩を振かけ〈千歌〉」
とろ‐が・る
〘他ラ四〙
とろ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android