どうせ(読み)ドウセ

デジタル大辞泉 「どうせ」の意味・読み・例文・類語

どう‐せ

[副]副詞「どう」+動詞「す」の命令形「せよ」の音変化から》
経過がどうであろうと、結果は明らかだと認める気持ちを表す語。いずれにせよ。結局は。「どうせ勝つんだ、気楽にやろう」「どうせやるなら、はでにやろう」
あきらめや、すてばちな気持ちを表す語。所詮しょせん。「どうせ私は下っですよ」
[類語]結局結句つい畢竟ひっきょうとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにどの道いずれ所詮しょせんつまり矢張りいずれにしても挙げ句挙げ句の果ていよいよとうとうどうともどうあってもどうでもどっち道差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはやとにかく何しろ何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「どうせ」の意味・読み・例文・類語

どう‐せ

〘副〙 (副詞「どう」に動詞「する」の命令形「せ」が付いてできたもの)
一つ行為状態が、もはや動かしがたくなっていることを容認する気持を表わす。いずれにしても。どのようにしても。どうで。
※雑俳・柳多留‐七(1772)「とふせもふ知れたと下女のいけづるさ」
② 好ましくない行為、状態、判断などが、こちらの希望意志に反して成り立ってしまうことへの、あきらめ、またはふてくされた気持を表わす。所詮。結局。いずれにせよ。どうで。
※はやり唄(1902)〈小杉天外〉一〇「孰(ドウ)せろくな者には成れますまい」

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