どんより

精選版 日本国語大辞典 「どんより」の意味・読み・例文・類語

どんより

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 空が曇ってうす暗いさまを表わす語。
※俳諧・此日(1694)「筆も枯たる竹の虫屎〈立志初雪やこの比空はどんよりと〈桃隣〉」
② 目が、濁って生気の感じられないさま、色合いなどが濁って重くうるんだようにみえるさまを表わす語。
※対髑髏(1890)〈幸田露伴〉三「黒眼は薄鳶色にどんよりとして」
空気や水などが、濁って、よどんでいるさまを表わす語。
末枯(1917)〈久保田万太郎〉「隅田川のドンヨリ無精ったらしく流れてゐるのが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「どんより」の意味・読み・例文・類語

どんより

[副](スル)
空が曇って重苦しく感じられるさま。空気などが濁って不透明なさま。「どんより(と)曇った日」「どんより(と)よどんだ沼の水」
目が濁って生気が感じられないさま。「どんより(と)した目つき」
[類語](1昏昏陰陰濛濛蒼然模糊朦朧もうろう陰る曇る霞む掻き曇るぼやけるけるかすれるどろん不透明/(2ぼんやりぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろおぼろげ不鮮明不明瞭模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入り

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