なければならない

精選版 日本国語大辞典 「なければならない」の意味・読み・例文・類語

なければ‐なら・ない

連語〙 (「なければならぬ」「なければならん」とも)
[1] (形容詞「ない」の仮定形「なけれ」に接続助詞「ば」、動詞「なる」の未然形「なら」、打消の助動詞「ない」の付いたもの) ないということでは通らない。当然あるべきだ。あるに違いない。ある義務がある。
※俳諧・毛吹草(1638)二「しなだまとるにもたねがなければならず」
河童(1927)〈芥川龍之介〉五「芸術家たるものは何よりも先に善悪を絶した超人でなければならぬと云ふのです」
[2] (打消の助動詞「ない」の仮定形「なけれ」に、接続助詞「ば」、動詞「なる」の未然形「なら」、打消の助動詞「ない」の付いたもの) …しないということでは通らない。当然…するべきだ。…する義務がある。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)四「余程いそがなければならねへといふ折から」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一「然しかうなると四畳半も引き払はなければならん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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