なと(読み)ナト

精選版 日本国語大辞典 「なと」の意味・読み・例文・類語

な‐と

〘副助〙 「なりと」の変化したもの。
浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「私が心でお前一人はどうなと成」
※浄瑠璃・本朝三国志(1719)四「踏(ふみ)たかなんぼなと、踏ましゃんせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「なと」の意味・読み・例文・類語

なと[副助・並助]

助詞「なりと」の音変化》名詞、または、名詞に準ずる語などに付く。
[副助]なりと」に同じ。「何なとお申し付け下さい」
「あり所の知れた紙入れ明日あす―取らんせ」〈浄・油地獄
[並助]なりと」に同じ。
「琴―三味―弾かし召されて」〈浄・朝顔話

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