なれば(読み)ナレバ

デジタル大辞泉 「なれば」の意味・読み・例文・類語

なれ‐ば[接]

[接]断定助動詞「なり」の已然形+接続助詞「ば」から》それだから。したがって。
「はじめは嘘なれども女房になれば男を真実に思ふ。―これを嘘の誠といふ」〈伎・浅間嶽

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「なれば」の意味・読み・例文・類語

なれ‐ば

接続〙 (断定の助動詞「なり」の已然形に、接続助詞「ば」が付いて自立語化したもの)
① (相手疑問を受けて) それは。
※中華若木詩抄(1520頃)中「船中の客には、なにがよりつかんずるぞ。なれば、一列に双て飛去ぞ」
② 前の事柄の当然の結果として、後の事柄が起こることを示す。それだから。したがって。
歌舞伎傾城浅間嶽(1698)上「始めは嘘なれども、女房になれば男を真実に思ふ、なれば是を嘘の誠といふ」

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