ねんね(読み)ネンネ

デジタル大辞泉 「ねんね」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ね

[名](スル)《「ね(寝)る」の「ね」を重ねた「ねね」の音変化》
寝ること、眠ることをいう幼児語。「坊やはよい子だねんねしな」
赤ん坊。転じて、年齢のわりに幼稚で、世間を知らないこと。また、その人。「からだは大きいが、まだねんねで困る」
[類語]睡眠快眠安眠寝る眠り就眠睡臥すいが熟睡熟眠昏睡こんすい居眠り爆睡惰眠嗜眠夢寐一睡不眠白河夜船枕を高くする寝溜め・寝つきが悪い・寝苦しい子供青二才豎子じゅし小僧こぞっ子はな垂らし世間知らずひよこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ねんね」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ね

〘名〙 (「ねる(寝)」の「ね」を二つ重ねた「ねね」の変化した語)
① (━する) 寝ること、眠ることをいう幼児語。
※俳諧・当流籠抜(1678)「二つ三の子とも片敷苔莚〈木兵〉 岩が根枕ねんねんねんね〈鉄〉」
※人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)後「もうまっくになりますから、お寐(ネ)んねがよふござります」
赤子(あかご)。赤ん坊。小児
※雑俳・柳多留‐六(1771)「おとなしくせぬとねんねをよそへ遣る」
③ 人形をいう幼児語。
※人情本・風俗粋好伝(1825)前「コレ母さま。私や美い衣服も着たくはない〈略〉。手振の人形(ネンネ)も入りませぬ」
④ 子どもではないのに、赤ん坊のように幼稚なこと、また、そのような人であることをあざけっていう語。
※二人女房(1891)〈尾崎紅葉〉上「阿郎(あなた)不断挙動(しうち)を御覧なさいな。まるで孩嬰(ネンネ)ぢゃございませんか」
寝間があること。文政・天保(一八一八‐四四)ごろ流行した語。
※当世花詞粋仙人(1832)「ねまがあるを、ねんね」

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