のうのう

精選版 日本国語大辞典 「のうのう」の意味・読み・例文・類語

のう‐のう なうなう

感動〙 (感動詞「のう」を重ねた形)
① 呼びかけのことば。もしもし。
※とはずがたり(14C前)一「『御心地は何事ぞ。ここなる物御覧ぜよ。なうなう』と枕の障子を叩く」
② 軽い感動の気持を表わすことば。ああ。
※虎寛本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「なうなう、うれしやうれしや」

のう‐のう

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 束縛から解放され、気分がゆったりとしているさまを表わす語。のびのび。
※雑俳・柳多留‐八(1773)「四日目はのふのふとするかんぶつ屋」

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デジタル大辞泉 「のうのう」の意味・読み・例文・類語

のう‐のう

[副](スル)心配などがなくなって、ゆったりとした気分でいるさま。「のうのうと暮らす」
十九の厄を免れて―した」〈魯庵社会百面相
[類語]ぬくぬく気楽のんき安楽太平楽安閑左団扇能天気気軽気軽いのほほんぬるま湯につかる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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