精選版 日本国語大辞典 「のさのさ」の意味・読み・例文・類語
のさ‐のさ
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① ゆとりがあって、物に動じないさま、平然としたさまを表わす語。ゆうゆう。
※太平記(14C後)三六「楠をも河を越させて打殺せとて最閑(しづか)に馬を飼てのさのさとしてぞ居たりける」
② 周囲のことに気を配らないで、ひとり横柄にふるまうさまを表わす語。
※太平記(14C後)三二「矢の一をも不二射懸一して、城の麓をのさのさと通しければ」
③ 周囲の情況とちぐはぐで、のんびりしているさま、おおらかで、のんきなさまを表わす語。
④ ゆっくりと歩くさまを表わす語。のそのそ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報