ばっさり

精選版 日本国語大辞典 「ばっさり」の意味・読み・例文・類語

ばっさり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物がまとまりなく広がるさま、しどけないさまを表わす語。
※雑俳・俳諧觿‐七(1784)「ばっさり居はる安女郎共」
俚言集覧(1797頃)「ばっさり 〔百俚談〕撥錯(バッサリ)志どけなく打はだれたる事よ。残斬の寐起、歌舞妓子の酒ふり、時つくる鳥の羽ばたき」
② 刀などで勢いよく切るさまを表わす語。
歌舞伎霊験曾我籬(1809)四幕「主人にバッサリと首ぶち切られる敵役
③ 思い切って捨てたり除いたりするさまを表わす語。「ばっさりやって半分の量にした」
記念碑(1955)〈堀田善衛〉「つまり警察機構をバッサリやったりすることはないだろう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ばっさり」の意味・読み・例文・類語

ばっさり

[副]
刃物で勢いよく、または思い切りよく切るさま。「庭木の枝をばっさり(と)切り落とす」「長い髪をばっさり(と)切ってしまう」
思い切って取り除くさま。「予算から交際費ばっさり(と)削る」
[類語]ちょきちょきちょきりちょきんざくりざっくりちょんじょきじょきざくざくすっぱりさくさくざくふっつりぷつんぷっつりぶっつりぷつりさっくり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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