デジタル大辞泉
「ばらばら」の意味・読み・例文・類語
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ばら‐ばら
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 多数が、勢いよくいっせいに、あるいは次々に立ったり動いたりするさまを表わす語。
※
日葡辞書(1603‐04)「ヒトガ barabarato
(バラバラト) タツ」
② 粒状のものが、散らばりながら勢いよく落ちる音、また、そのさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)五「手で
かっこを打た声は、ばらばらと夕立だち、にわか雨のふるをとのやうなと云たぞ」
③ 一つのまとまりをもった物が、細かく
分離切断されるさま、また、細かくなって落ちるさまを表わす語。
※
洒落本・女鬼産(1779)「大太刀をすらりとぬけば、鬼どもが首は
一度にばらばらばら」
④ 一つにかたまらないで分散するさまを表わす語。
※
浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)上「連れ立ば目に立と、三人ばらばらばら緒の
雪駄(せきだ)」
※春の晩(1915)〈
田村俊子〉六「ばらばらと本の頁を繰った」
[2] 〘形動〙
① まとまっていたものが分散するさま。また、細かく分断されるさま。
② それぞれ思い思いに違っていてまとまりのないさま。それぞれが互いに関連なく、独立しているさま。
※蠢く者(1924)〈
葛西善蔵〉「何か知らそぐはないばらばらな
感じ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報