ぱちっと

精選版 日本国語大辞典 「ぱちっと」の意味・読み・例文・類語

ぱちっ‐と

〘副〙
① 鋭く小さな音を表わす語。ぱちり。ぱちん
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石停留所「ほらねとぱちッと音をさせて座敷真暗にした上、又ぱっと元通りに明るくする」
※続百鬼園随筆(1934)〈内田百〉私塾「雁首をぱちっと灰吹きに敲きつける。吸玉が落ちないで、雁首にぶら下がる」
② 目を大きくあけるさまを表わす語。ぱっちり。
※悲しき配分(1922)〈鷹野つぎ〉「眼をパチッと見開いて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぱちっと」の意味・読み・例文・類語

ぱちっ‐と

[副]
物を勢いよく打ち合わせる音や、そのさまを表す語。ぱちんと。「財布口金ぱちっと閉める」
物が勢いよくはねたりはじけたりするさま。ぱちんと。「ゴマがぱちっとはぜる」
目を大きく見開くさま。ぱっちりと。「起こされてぱちっと目を開く」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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