ぱらぱら

精選版 日本国語大辞典 「ぱらぱら」の意味・読み・例文・類語

ぱら‐ぱら

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる。「ばらばら」よりも軽く、また、まばらである感じをいう)
① 雨や霰(あられ)や木の葉など軽いものがまばらに落ちてくる音、また、そのさまを表わす語。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉八〇「霙(みぞれ)がぱらぱら降出して来て」
② 小さな物や光が一面に飛び散って広がるさまを表わす語。〔俚言集覧(1797頃)〕
③ まばらであるさまを表わす語。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「鞍下の極(ごく)といふとこを、そぼろ小刻(きざ)ンでヨ、ぱらぱらと入れて」
④ 本などを手早く、あるいは漠然とめくるさまを表わす語。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉五「参三はパラパラと本をくるのであった」
[2] 〘形動〙 頭髪の乱れるさま。
婦系図(1907)〈泉鏡花〉後「見るまにぱらぱらに鬢(びん)が乱れて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぱらぱら」の意味・読み・例文・類語

ぱら‐ぱら

[副]
粒状のものがまばらに降ったり散ったりする音や、そのさまを表す語。「雨がぱらぱら(と)降る」「ごま塩をぱらぱら(と)ふりかける」
まばらに散らばっているさま。「人家ぱらぱら(と)ある」
本をめくる音や、そのさまを表す語。「ぱらぱら(と)ページを繰る」
[形動]2に同じ。「客の入りがぱらぱらだ」
アクセントラパラ、はパラパラ
[類語](1しょぼしょぼしとしとぽつぽつばらばらざあざあちらりほらりほろりはらりふわふわひらひらひらり片片へんぺんぼたぼたぽたぽたほろほろぽろぽろぽとぽとぼろぼろぼとぼとたらたらだらだらはらはらぽろりほたほたぽつりぽつりぽつりぽつんぱらりぽたりどくどくたらりちょろちょろちょろりとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる/(2ちらほらぽつぽつちらばらまばらばらばらちりぢりちりぢりばらばらてんでんばらばらてんでばらばら離れ離れすかすか点在散在四散散乱

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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