びしびし

精選版 日本国語大辞典 「びしびし」の意味・読み・例文・類語

びし‐びし

〘形動〙 鼻汁をすすりあげるさま。
万葉(8C後)五・八九二「咳(しはぶ)かひ 鼻毗之毗之(ビシビシ)に しかとあらぬ 鬚(ひげ)かき撫でて」
[補注]奈良時代和語はふつう語頭濁音がこないが、擬声語なので例外的に語頭が濁っている例。

びし‐びし

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 少し容赦もなく、きびしく事を行なうさま、手ごころを加えないさまを表わす語。ぴしぴし。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「犇々(ビシビシ)責付けられるのも辛いが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「びしびし」の意味・読み・例文・類語

びし‐びし

[副]
棒などで続けて強く打つ音や、枝などの続けて折れる音を表す語。「竹刀びしびし打たれる」
遠慮手加減をせず、きびしく行うさま。「金をびしびし(と)取りたてる」
[類語](1丁とはっしばしっとびしっとぴしっとびしりぴしりぴしぴしばんばんぼかすかぼかぼかぽかぽかぼこぼこぽかっとぽかりぽかん/(2潔い潔癖堂堂正正堂堂高潔潔白清純純潔廉直清廉廉潔貞潔断固きっぱり断然毅然断じて頑として屹度きっと心を鬼にする

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