びらびら

精選版 日本国語大辞典 「びらびら」の意味・読み・例文・類語

びら‐びら

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 布や紙などが垂れてなびき翻るさまを表わす語。ひらひら。
※虎明本狂言・萩大名(室町末‐近世初)「『あのびらびらとするは何ぞ』『たんざくでござる』」
② =びらしゃら(一)②
浄瑠璃・摂州渡辺橋供養(1748)二「びらびらと和らいだ文も書れず」
[2] 〘名〙
武具。切裂(きりさき)の旗の指物俗称
② 女性、特に若い娘。
※浄瑠璃・雕刻左小刀(1791)三「眼よ、びらびらの名を聞いたか」
③ 金属・布などの小片で、ゆれて動くように物に取り付けたもの。
※父の婚礼(1915)〈上司小剣〉五「ビラビラの付いた同じやうな簪が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「びらびら」の意味・読み・例文・類語

びら‐びら

[副](スル) 布・紙などの端が垂れ下がって揺れ動くさま。「破れた裏地袖口からびらびら(と)出ている」
[名]垂れ下がって揺れ動いているもの。
「―の附いた同じようなかんざしが」〈上司・父の婚礼〉
アクセントラビラ、はビラビラ
[類語]ひらひらぴらぴらひらりひらりはたはたゆらゆらゆさゆさちらりほらりほろりはらりぱらぱらふわふわひらり片片へんぺん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android