デジタル大辞泉
「ぴったり」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぴったり
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① すきまなくくっつくさま、また、
一面にまといつくさまを表わす語。
※咄本・近目貫(1773)榎「どふぞ慈悲じゃから、くくらせてくんなさいと、ばん人にぴったりだきつく」
※
青春(1905‐06)〈
小栗風葉〉春「癖のある濃い髪毛は広い額に直
(ピッタ)り張付いて」
② すきまなく物を合わせたり、きちんと戸・蓋などを閉めたりするさまを表わす語。
※
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一八「大門町の
伯父の処へ来て見ると、ぴったり閉って居るから」
③ 連続している音、動いているものなどが一点で完全に止まるさまや、止めるさま、また、動いている物が合致したり、
物事の
決着がきちんとつくさまなどを表わす語。
※絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初)「ぢきに
天帝にかほつき合せた様にぴったりと対するぞ」
④ 物事がよく合っていて、似つかわしいさま、適当なさま、また、うまいぐあいに適合したり、適中したりするさまを表わす語。
※青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「だから
是々は是々だと直
(ピッタ)り、
自分の
意見に嵌めて了ふ」
※詞葉新雅(1792)「アセガピッタリト あせもしととに」
[2] 〘形動〙 (一)④に同じ。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報