デジタル大辞泉
「ふわふわ」の意味・読み・例文・類語
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ふわ‐ふわ ふはふは
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 柔らかくふくらんでいるさまを表わす語。ふんわり。
※
吾妻鏡‐元暦二年(1185)四月一五日「右衛門尉季重 顔はふわふわとして希有之任官哉」
② 軽いものが静かに揺れ動くさまを表わす語。
※名語記(1275)五「肩をふはふはとつかふ」
③ 軽々と浮き漂うさまを表わす語。
※虎明本狂言・
文荷(室町末‐近世初)「『さああふげあふげ』『ふはふはとあがるぞあがるぞ』」
④ 人の心、人の
動作が軽々しくて落ち着かないさま、軽薄なさまを表わす語。
※名語記(1275)五「人のふるまひのふはふは、如何」
[2] 〘形動〙 (一)①に同じ。「ふわふわな
ふとん」
※白い犬(1951)〈
永井龍男〉「振り上げた
尻尾が、〈略〉ふはふはの羽根ばたきに似て」
[3] 〘名〙
①
歌舞伎で、宙乗りの俗称。
役者の体がふわふわと
空中に浮き上がるところからの称。
②
鶏卵を熱い湯の中に入れてかき混ぜて作った
吸物。
※
評判記・色道大鏡(1678)四「
夜起の時、ふはふはにするとて玉子を人のわるを見つつ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報