ぶすぶす

精選版 日本国語大辞典 「ぶすぶす」の意味・読み・例文・類語

ぶす‐ぶす

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 炎をあげないで、くすぶっているさまを表わす語。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉下「五六間向ふの大杉が二つに裂けて、弗々(ブスブス)煙が立って居るので」
小声不平不満などを言うさま、また、不満などを表面化させないでくすぶっているさまを表わす語。ぶつぶつ。
※あらくれ(1915)〈徳田秋声〉九「ぶすぶす言ってゐる哀れな養父の声も」
③ 針、刃物などが比較的柔らかい物に突き刺さる音を表わす語。
※野獣死すべし(1958)〈大藪春彦〉「数発が〈略〉少年の体にブスブスと食い込んだ」

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デジタル大辞泉 「ぶすぶす」の意味・読み・例文・類語

ぶす‐ぶす

[副]
炎をあげず、煙だけ出して燃えるさま。「湿った薪がぶすぶす(と)くすぶる」
不平・不満を小声で言うさま。ぶつぶつ。「陰でぶすぶす(と)文句を言う」
針や刃物を柔らかいものに繰り返し突き刺す音や、そのさまを表す語。「槍をぶすぶす(と)突き立てる」
[類語](1けむるけぶるいぶるいぶすすすけるくゆるくゆらすくすぶる/(2やいのやいのがみがみぶつぶつうだうだぐだぐだくだくだくどくどぶうぶうぶつくさがたがたつべこべぐずぐずたらたらへどもどしどろもどろああだこうだ四の五の四の五の言う/(3ぐさりずぶりぶすりぐさっとぶすっと

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