ぶらり

精選版 日本国語大辞典 「ぶらり」の意味・読み・例文・類語

ぶらり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物が宙にぶら下がっているさまを表わす語。ぶらっと。
※漢書列伝景徐抄(1477‐1515)陳勝項籍第一「木の上にぶらりとさがりたものは物の実でなうてはぢゃほどに」
② なすこともなく手持ちぶさたなさまを表わす語。
浮世草子・好色二代男(1684)一「嶋原の五つから昼まで、公事宿見舞、ぶらりと居る所にてあらす」
③ =ふらり
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来「ブラリと料理屋に這入って」
④ 無造作に事をなすさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)一四「王の射れたれば搏(とる)矢その矢をとったぞ又は矢をとってぶらりと打すてたか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぶらり」の意味・読み・例文・類語

ぶらり

[副]
物が垂れ下がっているさま。「手拭いぶらりと腰に下げる」
前ぶれも目的もなく、気軽に出かけたり、やって来たりするさま。ふらり。「ぶらりと立ち寄る」
何もしないでぼんやりしているさま。「休日ぶらりと過ごす」
[類語](1だらりぶらぶら宙ぶらりん/(2ふらっとふらりふらふらぶらぶら飄飄ひょうひょうひょいひょっこり突然打ち付けぶっつけにわか出し抜け急遽きゅうきょ短兵急不意忽然こつぜん俄然突如いきなりふと矢庭にふいと唐突ふっとついついついついとつとひょっとはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずも時ならずたちま卒然やぶから棒寝耳に水突発的発作的反射的青天の霹靂へきれき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android