ぷすぷす（読み）プスプス

デジタル大辞泉

ぷす‐ぷす

［副］
１ 炎を上げないで弱々しく燃えるさま。「生木がぷすぷす（と）いぶる」
２ 軽い感じで針などを柔らかいものに繰り返し突き刺す音や、そのさまを表す語。「ぷすぷす指先で障子に穴をあける」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぷす‐ぷす

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある。「ぶすぶす」よりも軽い感じの語)

① くすぶりながら燃えるさまを表わす語。

※古道大意（1813）下「しかも、武器鉄炮などを以て、ぷすぷすやってゐる」

② 柔らかいものに何かを突き刺したり、また、刺さった物を抜き取ったりする音、また、そのさまを表わす語。

※火（1920）〈横光利一〉「指を舐めてぷすぷすと幾つも障子に穴をあけた」

③ 少し固い物を勢いよくかむさま。また、その音を表わす語。

※土（1910）〈長塚節〉二「弁当の残を出して冷たい儘(まま)ぷすぷす噛った」

④ 密閉されていた気体などが連続して勢いよく外に出るさま、また、その音を表わす語。

※若い人（1933‐37）〈石坂洋次郎〉上「押へつけて居た笑声が一時にあちこちでプスプス破裂した」

[2] 〘形動〙 (一)①に同じ。

※笑（1922）〈寺田寅彦〉「花火が出来損なってプスプスに終ったとかいふのがそれである」

出典　精選版 日本国語大辞典