精選版 日本国語大辞典 「べたべた」の意味・読み・例文・類語
べた‐べた
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物のくっつくさま、ねばりつくさまを表わす語。
※詞葉新雅(1792)「べたべたとふる。はだれふる雪霜ニヨメリ又すだれとも」
※評判記・満散利久佐(1656)竹山「やはらかに。べたべたとしたるは、先師高天(たかま)が風に、もとづくとみえたり」
④ いたるところに物をはったりつけたりするさまを表わす語。
⑤ やたらに印判、スタンプなどを押すさまを表わす語。
⑥ 平たいものが当たる音を表わす語。
⑦ =へたへた(一)
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
[3] 〘名〙 「べたべたの餠(かちん)」の略。
※御湯殿上日記‐天正一七年(1589)一二月一五日「あわ、へたへたにて一こんまいる」
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