べらべら

精選版 日本国語大辞典 「べらべら」の意味・読み・例文・類語

べら‐べら

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 炎をあげてよく燃えるさまを表わす語。
※かた言(1650)五「べらべら、へらへら、めらめらは皆等しかるべし。火などの付て焼侍る音なるべし」
② とどまるところなくよくしゃべるさまを表わす語。ぺらぺら。
※雑俳・うしろひも(1737)「べらべらいふて日をくらしけり」
③ とりとめもなく悠長なさまを表わす語。
浄瑠璃天神記(1714)三「日向北向(ぼこ)こそ寿命の薬、永き日あしのべらべらと」
④ 紙や布などの薄くて弱いさまを表わす語。特に安物形容としてよく用いる。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉八二「田舎塩煎餠は薄っぺらで軽くてべらべらして居りまする」
[2] 〘形動〙 (一)④に同じ。「べらべらな着物
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉二「井戸端に持て往って洗ふと、唐紙の事でべらべらになるに困じ果て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「べらべら」の意味・読み・例文・類語

べら‐べら

[副](スル)
立て続けに勢いよくしゃべるさま。「べらべら(と)まくしたてる」
布などが薄くて張りのないさま。「べらべら(と)した安物の生地
悠長なさま。
「此半兵衛は蔵に―何していやる」〈浄・宵庚申
[形動]2に同じ。「べらべらカーテン
アクセントラベラ、はベラベラ
[類語]口賢い口上手口達者口巧者口八丁口八丁手八丁話し上手口器用口調法口利口口がうまい流暢快弁達弁雄弁能弁立て板に水舌を振るう言い募る言いまくるまくし立てる言い尽くす言い立てる述べ立てる口がほぐれる舌が回る口角泡を飛ばす舌端火を吐く激語滔滔とうとう喋喋ぺらぺら弁が立つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android