ほいほい

精選版 日本国語大辞典 「ほいほい」の意味・読み・例文・類語

ほい‐ほい

[1] 〘感動〙
① 牛や馬をせきたてるときに発する語。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)三「よく鞍つぼに取りつき給へと、男にちからをそへて、歩意歩意(ホイホイ)といふて渡るうちに」
② 人を呼ぶときに発する語。
狂言記狐塚(1700)「よばはって見よふ ほいほい太郎くじゃ」
③ 軽い気持で相手のすることを受けたり、応答したりするときに発する語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「ヤレ、能子になったぞ。ホイホイお咳が出る」
[2] 〘副〙 軽い気持で調子よく物事をするさまを表わす語。
※三ちゃんも三ちゃんや(1971)〈古山高麗雄〉「あたしだって、マコがいなけりゃ、気楽にホイホイでやって行けるんだ」

ほい‐ほい

〘名〙 かけだし者。未熟者。
浄瑠璃小栗判官車街道(1738)一「下卑た事すない、ほいほいの素見(ぞめき)客と同じ様に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ほいほい」の意味・読み・例文・類語

ほい‐ほい

[感]
物を担いだり、牛・馬などを追ったりするときの、調子を取る掛け声
人を呼ぶときに発する語。
「呼ばはってみう。―、太郎冠者」〈続狂言記・狐塚〉
[副](スル)
気安く誘いに応じたり、物事を引き受けたりするさま。「呼ばれればほいほい(と)出かけていく」
その人の意向に逆らったり、機嫌をそこなったりしないように扱うさま。「みんながほいほいするからいい気になっている」
[類語]1ほいはいはいはいはあはっうんうんうんええ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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