精選版 日本国語大辞典 「ほうろう」の意味・読み・例文・類語
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鉄、銅、銀、アルミニウム、金などの金属の表面を薄くガラスで覆ったもの。高温でフリット(ガラス質粉末)を焼き付けてつくる。ほうろう鉄器がもっとも多く、古くからさびを防ぐ目的で生活用具に使われてきたが、現在では大型の浴槽、反応容器などにも使われ、またアルミニウムほうろうも用途を広げている。銅、銀、金は美術工芸品に利用され、勲章、七宝(しっぽう)などはその代表的な例である。
ほうろうの起源は古く、出土品からみると紀元前4世紀にエジプトで金や銀に用いられ、また鉄ほうろうはヨーロッパで1800年には始まっている。このほか、鉄パイプの中でガラス管を加熱、軟化させて内面に融着したガラスライニングパイプや、フリットを焼き付けてからガラスセラミックス(結晶化ガラス)にして強度を高めたものなどがある。ともに化学工業方面に使われるが、後者はとくに強度の点で優れている。
鉄ほうろうを例にとると、油などの除去を兼ねて加熱後、サンドブラストや酸洗いで表面を清浄にしてから下がけフリットのスリップ(鉱物粉末の濃厚な懸濁液)を吹き付け、乾燥して焼成し、同じ手順で上がけフリットをその上に焼き付けて完成する。スリップ中にはフリットの沈降を防ぐため少量の解膠(かいこう)剤を加える。ほうろうによっては1回の焼成で完成するものも開発されている。
ほうろうはガラス質なので、水、薬品に強く耐熱性もあって衛生的にも優れているため、品質の向上とともにふたたび用途を広げている。しかし、機械的および熱的衝撃には弱いので注意を要する。
[境野照雄]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
粉末状の酸化物を金属表面に焼き付け,光沢のあるうわぐすり状にしたものの総称.酸化物にはB2O3,Al2O3,SiO2,PbO,アルカリ金属,およびアルカリ土類金属酸化物などが用いられる.基材の金属には,主として軟鉄,鋳鉄,アルミニウムなどを使う.銅,銀などは七宝,工業用の内張りの場合にはガラスライニングとよぶ.金属に焼き付ける温度はガラスの流動温度程度であるから,金属の耐熱性に従ってガラス組成を選ばなければならない.ほうろうの接着強度を高めるなどの目的から金属表面にニッケル処理したり,サンドブラストをかけたり,薄い下掛け用のほうろうをあらかじめかけたりする.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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