精選版 日本国語大辞典 「ぽかん」の意味・読み・例文・類語
ぽかん
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 頭などをたたく音、堅い物を打って響く音などを表わす語。ぽかり。ぽかあん。
② 口をあけるさま、切り口が開くさま、転じて、漫然としているさま、ぼんやりしているさまを表わす語。ぽかり。ぽかあん。
③ 穴があいたり、急にうつろな感じが生じたりするさまを表わす語。ぽかり。
※晴れたり君よ(1924)〈宇野浩二〉「救ふことの出来ない、ぽかんとした空隙を見いだした」
④ 物が大きくふくらむさまを表わす語。
⑤ あっけないさまを表わす語。
※恋を恋する人(1907)〈国木田独歩〉二「やっと結婚して、一緒になったかと思ふ間もなく、ポカンと僕を捨てて逃げ出して了った」
ぽかん
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)六幕「『慥にお前は長吉さんに』『え』『ぽかん、ええ笑かしやあがる』」
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