ぽっちり(読み)ポッチリ

デジタル大辞泉 「ぽっちり」の意味・読み・例文・類語

ぽっちり

[副]
数量程度が非常にわずかであるさま。ほんの少し。「ほんのぽっちりしか食べない」「肌にぽっちり(と)赤い斑点ができる」
目を見開くさま。ぱっちり。
「眠りし眼を―と開き」〈人・梅美婦禰・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽっちり」の意味・読み・例文・類語

ぽっちり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 目を大きく見開いたさま。また、目を開くさま。ぱっちり。ほっちり。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初「眠りし眼をポッチリとひらき」
② それだけが小さく浮き上がって鮮明にきわ立っているさまを表わす語。ぽつり。
※俳諧・文政句帖‐七年(1824)六月「白妙の土蔵ぽっちり青田哉」
③ 量や程度の極めて少ないさまを表わす語。
※狂文・四方あか(1787か)上「歌合に、ぽっちりの判をくはふる事」
④ 雫などのしたたり落ちるさまを表わす語。
和英語林集成初版)(1867)「ツユガ potchirito(ポッチリト) オチタ」
⑤ =ほっしり
俚言集覧(1797頃)「ぽっしり〈略〉物をつぶす声、又ポッチリとも云」

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