まじくら

精選版 日本国語大辞典 「まじくら」の意味・読み・例文・類語

まじくら

〘接尾〙 名詞に付いて、そのものとともに、それをまじえて、の意を表わす。助詞「に」を伴うこともある。まぜくら。
浮世草子・好色床談義(1689)二「御ねまきの白むくは信濃の雪をあざむく斗になさんと、そめものやまじくらに物洗ふ女の」

まじ‐くら

〘副〙 =まじくじ
滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)一二「其ままうちふしたれども、まじくらとね入もやらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「まじくら」の意味・読み・例文・類語

まじくら[接尾]

[接尾]名詞に付いて、…とともに、…を交えて、の意を表す。
「かかる所へ九平次は悪口仲間二、三人座頭―、どっと来たり」〈浄・曽根崎

まじ‐くら[副]

[副]まじくじ」に同じ。
「うちふしたれども、―と寝入りもやらず」〈滑・続膝栗毛・一二〉

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