まぬらる(読み)マヌラル

デジタル大辞泉 「まぬらる」の意味・読み・例文・類語

まぬらる

[連語]ひどくしかられる意で、上代能登方言かという。
梯立はしたて熊来くまき酒屋に―やっこわし」〈・三八七九〉
[補説]「ま」は接頭語、「ぬらる」は、動詞「の(罵)る」に受身の助動詞「る」の付いた「のらる」の音変化かという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「まぬらる」の意味・読み・例文・類語

まぬらる

語義・語構成未詳。こっぴどく叱られる意の上代能登方言か。
万葉(8C後)一六・三八七九「梯立(はしたて)の 熊来(くまき)酒屋に 真奴良留(まヌラル)奴 わし 誘ひ立て 率て来なましを 真奴良留(まヌラル)奴 わし」
[補注]「ま」は接頭語。「ぬらる」は動詞「のる(罵)」の未然形に受身の助動詞「る」の付いた「のらる」の変化したものか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android