みつ‐まめ【蜜豆】
〘名〙 ゆでた
赤豌豆、賽の目に切った
寒天、
果物などを
容器に盛り、蜜をかけて食べるもの。《季・夏》
※
都新聞‐明治三五年(1902)一月二四日「蜜豆を買ひ来させて」
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デジタル大辞泉
「蜜豆」の意味・読み・例文・類語
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蜜豆 (みつまめ)
ゆでたエンドウとさいの目に切った寒天に紅白のぎゅうひ(求肥)などをあしらい,糖みつをかけたもの。各種の果物を配する〈フルーツみつ豆〉,アズキのこしあんを加えた〈あんみつ〉,アイスクリームを入れた〈クリームみつ豆〉などもつくられ,近年まで汁粉屋や甘味喫茶の人気商品であった。石井研堂の《明治事物起原》によると,〈明治十九年九月版《上戸下戸為御覧》に,上戸向下戸向の食品壱百九十壱種を挙げてあるが,その中に未だみつ豆の名見えず。その後に芝居の売店と花柳界に先づ行はれ……〉とあり,明治後期に始まり大正年代に入って普及したものらしい。現在は缶詰なども市販されている。
執筆者:鈴木 晋一
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みつまめ【蜜豆】
ゆでた赤えんどう、さいの目切りにした寒天、求肥(ぎゅうひ)、果物などを器に盛り、糖みつをかけたもの。◇江戸末期、糝粉餅(しんこもち)で作った舟にえんどうや小さく切った糝粉餅を入れ、みつをかけたものを屋台で売っていたのが起源とされる。現在のものは、1903(明治36)年、東京・浅草の和菓子店「舟和(ふなわ)」の小林和助が考案したものとされるが、異説もある。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
蜜豆
みつまめ
冷菓の一種。さいの目に切った寒天の中に,塩ゆでにした赤えんどうと煮た干しあんずを入れ,糖蜜を掛けたものが原型。最初は場末の駄菓子屋で子供向けに売られていたが,銀座の喫茶店で売出されてから大好評を博し,その後,あんを載せたあん蜜もできた。今日では,白玉,求肥,あんず,みかん,バナナ,いちごなどの果物類を加えたフルーツ蜜豆のほか,アイスクリーム類を載せたクリーム蜜豆や,カップ入りや缶詰もある。
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蜜豆【みつまめ】
塩ゆでのアカエンドウとさいの目に切った寒天をまぜ糖蜜をかけた甘味食品。ぎゅうひ餅(もち)や果物を配合したり,餡(あん)やアイスクリームを加えたものもある。明治初年ごろ【しん】粉(しんこ)細工に豆をのせて蜜をかけたのが原型という。缶詰もある。
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