むくり

精選版 日本国語大辞典 「むくり」の意味・読み・例文・類語

むくり

〘名〙
① めくれて反(そ)ること。特に、建築で、上に向かって凸形に湾曲していること。また、その線や面をいう。
② 腹を立てること。腹立ち。むくろ。
※杜詩続翠抄(1439頃)九「作意とは発憤して意のむくりするを謂なり」

むくり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 急に起き上がるさまを表わす語。むっくり。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉七「源七はむくりと起きてお初一声大きくいふに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「むくり」の意味・読み・例文・類語

むくり[副詞]

[副]むっくり2」に同じ。「むくり(と)身を起こす」

むくり[名詞]

めくれて反ること。特に、建築で、上に向かって凸型にふくらんでいること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android