めっきり(読み)メッキリ

デジタル大辞泉 「めっきり」の意味・読み・例文・類語

めっきり

[副]
状態変化がはっきり感じられるさま。「めっきり(と)涼しくなる」「めっきり(と)けこむ」
数量物事程度が十分に大きいさま。
「―と露がたれそうにえんだのを」〈中勘助銀の匙
[類語]明瞭明快平明簡明明晰明白明明白白端的はっきりくっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やか生生しい見え見え丸見え浮き彫りクリア鮮明分明顕著顕然歴然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん明確明解自明彷彿鮮烈一目瞭然火を見るよりも明らか手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない見るから目に見える言わずと知れた紛れもない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「めっきり」の意味・読み・例文・類語

めっきり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 板などが、こわれたりきしんだりするさまを表わす語。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)四「其敵の仮名実名妾がいふて聞さふと、めっきり切戸引ぱづしつつと入る姉」
② きわだって事態が変化したり、目立ってその状態になったりするさまを表わす語。
※俳諧・住吉物語(1695か)「しるし見分て返す茶筵〈芭蕉〉 めっきりと油の相場あがりけり〈青流〉」
③ 量や程度が十分であるさまを表わす語。
浮世草子傾城歌三味線(1732)一「めっきりと祝儀をとらせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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