ゆらり

精選版 日本国語大辞典 「ゆらり」の意味・読み・例文・類語

ゆらり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 軽くすばやくからだを動かすさまを表わす語。ふわり。ひらり。
平家(13C前)一一「みかたの船の二丈ばかりのいたりけるに、ゆらりととびのり給ひぬ」
② ゆっくりとゆれうごくさまを表わす語。
※三体詩絶句鈔(1620)四「東にただよい西に漂泊して、あちゆらりこちゆらりと一処に定らぬよ」
動作気持などにゆとりがあってゆったりとしているさまを表わす語。
※六輪一露秘注(寛正本)(1465)「時々道理の態(わざ)を捨て、ゆらりと立廻り立めぐる所、骨風余情にあらはれて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ゆらり」の意味・読み・例文・類語

ゆらり

[副]
物が1回だけゆっくりと大きく揺れ動くさま。「大提灯ぢょうちんゆらり(と)揺れる」
軽やかに身体を動かすさま。ひらり。
「馬をひき出ださせけるに、足をそろへてしきみを―と越ゆるを」〈徒然・一八五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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