らか

精選版 日本国語大辞典 「らか」の意味・読み・例文・類語

ら‐か

〘接尾〙 (接尾語の「ら」と「か」とを重ねたもの) 形容詞語幹擬態語など、状態的な意味をもつ語素に付いて、そのような状態であることを表わし、形容動詞語幹をつくる。「さわらか」「たからか」「にくらか」「ぬるらか」など。〔名語記(1275)〕
[補注](1)類義の接尾語に「やか」がある。→「やか」の語誌
(2)「あからか」「きよらか」「やすらか」のように、他に「あから」「きよら」「やすら」の形が独立した用法をもつものは、これら「…ら」の形に接尾語「か」の付いたものとみられるが、この独立用法の衰退により、「らか」が一まとまりの接尾語と意識されるようになったものと考えられる。

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デジタル大辞泉 「らか」の意味・読み・例文・類語

ら‐か

[接尾]形容詞の語幹や擬態語などに付いて形容動詞の語幹をつくり、そのような状態であることを表す。「きよらか」「やすらか

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