デジタル大辞泉
「ら」の意味・読み・例文・類語
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ら
(
推量の
助動詞「らむ」が「らう」となり、さらに変化したもの) 推量の助動詞「うず」に付いた「うずら」および
完了の助動詞「つ」に付いた「
つら」として用いられる。…だろう。…う。
※
史記抄(1477)一二「君や
なんどは北面してこうずら、今は
対合に迎んとするぞ」
ら
※
洒落本・奴通(1780か)「『帰へるか、晩迄居ねへか』『用が有らア』『おけへんなんすか』」
ら
※虎寛本狂言・
比丘貞(室町末‐近世初)「表に
物申と有る。
案内とはたそら」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ら
五十音図第9行第1段の仮名で、平仮名の「ら」は「良」の草体から、片仮名の「ラ」は「良」の初めの2画からできたものである。万葉仮名では「良、羅、浪、郎、樂、濫、邏(以上音仮名)、等(訓仮名)」などが使われた。ほかに草仮名としては「(良)」「(羅)」「(等)」などがある。
音韻的には/ra/で、舌先が歯茎あるいはその付近に対して1回だけはじく有声音[r]を子音にもつが、場合によって[l]が用いられることもある。和語に関する限り、助動詞「らる」「られる」「らむ」「らし」や擬声・擬態語を除いて、「ら」が語頭にたつことはない。
[上野和昭]
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