アメリカの作家W・サロイヤンの代表的な連作短編集。1940年刊。背景はカリフォルニア州のフレズノ。時代は作者が7歳になる1915年から、この町を去る25年ころまで。作者がモデルと思われる語り手の少年アラム・ガローレニアンの目を通して素朴に描写される風景、ガローレニアン一族とその周囲の人々にまつわる日常の物語。彼らは激しく変貌(へんぼう)してゆく時代変化をよそに、自分たちをあくまで昔の国の昔の人間であると信じて生きている。金もうけに疎く愚かだが、善良で寂しがり屋で優しい夢多き人々、そういう人々といっしょに暮らしてだれひとり不平をいう者がいない。いまと比べてどちらが幸せか、作者は読者とともに自問しているようだ。
[後藤昭次]
『清水俊二訳『わが名はアラム』(1980・晶文社)』
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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