アイン・マッラッハー遺跡(読み)アイン・マッラッハーいせき(英語表記)Ain Mallaha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アイン・マッラッハー遺跡
アイン・マッラッハーいせき
Ain Mallaha

イスラエル北部,フーレー湖の西岸にあるナトゥフ文化の代表的な遺跡。ナトゥフ文化前期が中心。中央に炉のある直径数mの円形住居址,住居のすぐ近くの 80体をこえる埋葬人骨などが発見されている。遺物も豊富かつ多彩である。ナトゥフ文化の特徴である半月形の細石器鎌刃を含む打製石器に加えて,石臼,石杵,磨石,石皿などの製粉具,各種の石製の容器などの磨製の石器も大量に出土している。こうした石器の様相から農耕の存在を考える研究者もあるが,その痕跡はない。

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