アウエルバハ,E.(読み)あうえるばは

世界大百科事典(旧版)内のアウエルバハ,E.の言及

【比較文学】より

… こうした反省の上に立って,戦後アメリカを中心に激しい反フランス派比較文学の動きが生まれた。多数の民族,文化が混在し,旧来の伝統にとらわれない新しい発想を受け入れるこの新興大国において,ウェレックRené Wellek(1903‐ ),アウエルバハErich Auerbach(1892‐1957)ら,みずからもヨーロッパから移住してきた研究家を軸に,活発な理論,実践の試みが展開された。このアメリカ派は,戦前のロシア・フォルマリズム,アメリカのニュー・クリティシズム,言語学,修辞学など,多彩な関連領域の方法を導入して,一方では文学作品の内在的構造を分析し,そこからさらに文学の一般理論の構築に向かい,他方ではこうした構造分析的・一般理論的視点に立って,直接には接触交流のない文学作品間の類似,対応関係を巨視的に展望する,いわゆる対比研究の方向に,というように野心的,挑戦的な分野を開発した。…

※「アウエルバハ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android