アウストラロピテクス・アフリカヌス(読み)あうすとらろぴてくすあふりかぬす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アウストラロピテクス・アフリカヌス

アウストラロピテクス類」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアウストラロピテクス・アフリカヌスの言及

【猿人】より

…今から三百数十万年前までさかのぼる古い時期の猿人である。
[きゃしゃな猿人]
 1925年,R.ダートが南アフリカのタウング出土の幼児頭骨にアウストラロピテクス・アフリカヌスの学名を与えて以来,南および東アフリカで多数の化石が発見されてきた。属名アウストラロピテクスの頭文字にちなんでAタイプ,あるいは種名アフリカヌスの頭文字にちなんでaタイプの猿人と呼ばれ,また,〈きゃしゃなgracile猿人〉の通称でよく知られることから,gタイプの猿人とも呼ばれる。…

【化石人類】より

…こうして,1930年ごろには,現生人類の前に,ネアンデルタール人で代表される化石人類の段階があり,さらにその前に,ピテカントロプスやシナントロプスで代表される,一層原始的な化石人類の段階のあったことが知られるようになった。 この間,1924年に南アフリカのタウングの採石場で発見され,R.A.ダートによって,アウストラロピテクス・アフリカヌスと名づけられて,1925年に発表された頭骨化石は,長いあいだ化石人類とは認められず,類人猿の一種ではないかと疑われていた。しかし,R.ブルームらの努力によって,南アフリカの各地で,これによく似た頭蓋化石が発見され,さらにヒト的な特徴を備えた骨盤や足の骨の化石まで発見されるに及んで,アウストラロピテクスが直立二足歩行をすでに達成していたことが明らかとなった。…

【人類】より

…このグループは,その後の人類との間に大きな形態的差異が認められるところから,アウストラロピテクス属としてホモ属と区別されている。これは普通,アウストラロピテクス・アファレンシス,アウストラロピテクス・アフリカヌス,アウストラロピテクス・ロブストゥスの3種に分類されているが,時代的にはアファレンシスが最も古く,アフリカヌスがこれに次ぎ,ロブストゥスが最も新しい。 猿人から原人への移行,換言すればホモ属の出現をめぐって,いわゆるハビリス説と単種説とが鋭く対立している。…

【ブルーム】より

…まず1936年から38年にかけて,住民の協力のもとに発見された化石にもとづき,スタークフォンテイン出土のアウストラロピテクス(のちにプレシアントロプスに改名)・トランスバーレンシスと,クロムドラーイ出土のパラントロプス・ロブストゥスを記載した。現在,前者はアウストラロピテクス・アフリカヌス,後者はアウストラロピテクス・ロブストゥスとされている。第2次大戦後も南アフリカの猿人化石の発見に活躍し,同僚のJ.ロビンソン,およびR.ダートとともに,猿人研究の基礎を築いた。…

※「アウストラロピテクス・アフリカヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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