アカウキクサ(赤浮草)(読み)アカウキクサ(英語表記)Azolla imbricata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカウキクサ(赤浮草)」の意味・わかりやすい解説

アカウキクサ(赤浮草)
アカウキクサ
Azolla imbricata

サンショウモ科シダ植物。静岡県以西の本州,四国,九州,琉球列島に分布し,水田や池沼に生ずる浮遊性の水生植物。朝鮮半島南部,台湾,中国,インドシナ,インドにも分布している。茎は羽状に分枝し,全体が正三角形状,長さ1~1.5cmになる。葉は2列に互生する。上下に分裂した葉の上側は水面に浮び光合成を行い,藻類の1種が共生する。下側は水中に沈む。葉面に粒状の突起が密生し,辺縁は半透明の膜質。冬に紅葉する。根は長い根毛がある。胞子は大胞子と小胞子があり,小胞子嚢は多数集って丸い包膜でおおわれている。大胞子嚢は1個の大胞子を含む。

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